unstable_rethrow
unstable_rethrow
は、アプリケーションコード内でスローされたエラーを処理しようとする際にNext.jsがスローする内部エラーをキャッチしないようにするために使用できます。
例えば、notFound
関数を呼び出すと内部的にNext.jsのエラーがスローされ、not-found.js
コンポーネントがレンダリングされます。しかし、try/catch
ブロック内で使用すると、エラーがキャッチされ、not-found.js
がレンダリングされません:
@/app/ui/component.tsx
import { notFound } from 'next/navigation'
export default async function Page() {
try {
const post = await fetch('https://.../posts/1').then((res) => {
if (res.status === 404) notFound()
if (!res.ok) throw new Error(res.statusText)
return res.json()
})
} catch (err) {
console.error(err)
}
}
unstable_rethrow
APIを使用して、内部エラーを再度スローし、期待される動作を継続することができます:
@/app/ui/component.tsx
import { notFound, unstable_rethrow } from 'next/navigation'
export default async function Page() {
try {
const post = await fetch('https://.../posts/1').then((res) => {
if (res.status === 404) notFound()
if (!res.ok) throw new Error(res.statusText)
return res.json()
})
} catch (err) {
unstable_rethrow(err)
console.error(err)
}
}
次のNext.js APIは、エラーをスローし、Next.js自身が再スローして処理することに依存しています:
ルートセグメントが静的でない限りエラーをスローするようにマークされている場合、動的APIコールも同様に開発者がキャッチしないで対応すべきエラーをスローします。Partial Prerendering(PPR)がこの動作にも影響を与えることに注意してください。これらのAPIは以下のとおりです:
cookies
headers
searchParams
fetch(..., { cache: 'no-store' })
fetch(..., { next: { revalidate: 0 } })
お役立ち情報:
- このメソッドはcatchブロックの先頭で呼び出し、エラーオブジェクトを唯一の引数として渡す必要があります。Promiseの
.catch
ハンドラ内でも使用できます。- スローされるAPIへの呼び出しがtry/catchにラップされていないことを確認する場合、
unstable_rethrow
を使用する必要はありません。- リソースのクリーンアップ(インターバルやタイマーのクリアなど)は、
unstable_rethrow
の呼び出しの前に行うか、finally
ブロック内で行う必要があります。